「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、ことし8月までの1年間のグループ全体の最終利益が4300億円余りで、過去最高になったと発表しました。次の1年間についてもアメリカの関税政策の影響はあるものの、現地での販売価格の見直しなどで吸収し、過去最高益を更新する見通しだとしています。

ファーストリテイリングは9日ことし8月までの1年間のグループ全体の決算を発表し

▽売り上げは前の年より9.6％増えて3兆4005億円
▽最終的な利益は16.4％増えて4330億円と、いずれも過去最高になりました。

主な要因として国内のほか、欧米や東南アジアなどで販売が好調だったことを挙げています。

また来年8月までの1年間の業績見通しについては、アメリカの関税政策の影響はあるものの、現地での販売価格の見直しや経費削減で吸収するとしています。

その結果
▽売り上げは10.3％増えて3兆7500億円
▽最終的な利益は0.5％増えて4350億円と
いずれも過去最高を更新する見通しだとしています。

柳井正会長兼社長は会見でアメリカの関税政策について「関税をかけることはある意味対立しているということで、あまりいいことではない」と述べました。