国際宇宙ステーションにことし3月から長期滞在していた大西卓哉さんら4人の宇宙飛行士が乗った宇宙船が日本時間の10日未明アメリカ西部・カリフォルニア州の沖合に着水しおよそ5か月ぶりに地球に帰還しました。
宇宙飛行士の大西卓哉さんは、ことし3月からおよそ5か月間にわたって宇宙に滞在し、将来の有人宇宙探査を見据えた二酸化炭素除去システムの実証実験などに携わったほか、日本人宇宙飛行士としては3人目となる、国際宇宙ステーションの船長を務めました。
大西さんは、今月2日、国際宇宙ステーションに到着した日本人宇宙飛行士の油井亀美也さんに業務の引き継ぎを行ったあと、ほかの3人の宇宙飛行士とともにアメリカの民間宇宙船「クルードラゴン」に搭乗して日本時間の9日午前7時すぎ、国際宇宙ステーションを離れました。
宇宙船はその後、地球への帰還に向けたエンジン噴射を行い、大気圏に突入。
そして、上空でパラシュートを開くとゆっくりと高度を下げて日本時間の10日午前0時半すぎに、アメリカ・カリフォルニア州の沖合に着水しました。

宇宙船は待機していた専用の船に回収され、ハッチが開くと、中から大西さんが現れ、迎えのスタッフらに手を振って元気な姿を見せました。
