
江戸時代に朝鮮半島から日本に派遣された外交使節団「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードが長崎県対馬市で行われました。

「朝鮮通信使」は、江戸時代に対馬などを経由して朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団で、対馬市では、日本と韓国の友好を深めるため、40年余り前から「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードが行われています。

この日は、日本と韓国からおよそ230人がパレードに参加し、長崎県対馬市厳原町の中心部をおよそ1キロにわたって練り歩きました。
参加した人たちは色鮮やかな韓国の伝統的な衣装に身を包み、パレードの途中では太鼓や、かねを鳴らしながら踊りを披露していました。

また、パレードの最後には、江戸幕府と朝鮮王朝が国書を交わしていたことにちなんで、日韓の参加者がお互いにメッセージを交わしました。
パレードで対馬藩主の役を務めた齋藤誠さんは「非常に暑い中での開催だったが、沿道にはたくさんの方が集まり、非常に感激した」と話していました。