まず、有識者が2~5の案を提出
政府は、元号法に基づいて初めて行われた「平成」への改元を原則として踏襲する方針で、まずは、東洋史や東洋文学、それに日本文学などを専門とする若干名の有識者に、元号となる候補の考案を委嘱し、それぞれに2つから5つ程度の案を提出するよう求めます。
「漢字2文字」「書きやすい」など 政府内で数案に絞る
そして、国民の理想としてふさわしいよい意味を持つ、漢字2文字、書きやすい、読みやすい、過去に元号や、天皇、皇后などの崩御後の呼び名、つまり、おくり名として使われていない、一般的に使われていないといったことに留意して、政府内で数案に絞り込まれます。
最後に、改元の政令を閣議決定
そのうえで、各界の有識者からなる「元号に関する懇談会」や、衆参両院の議長、全閣僚会議の意見を聞くといった手続きを経て、最後に改元の政令を閣議決定することになります。
「いつ発表するかは白紙」首相
安倍総理大臣は、新たな元号の公表時期について、「いつ発表するかは白紙だが、国民生活の影響を考えてその時期を考えていきたい。いずれにせよ、新しい元号は広く国民に受け入れられ、国民生活の中に深く根ざすものとしていきたい」と述べており、政治日程なども考慮に入れて検討を進めるものと見られます。
官房長官が記者会見で発表か
また、公表の方法について、安倍総理大臣は「形態も含めて、平成の元号を定めた手順を踏まえていきたい。平成の時は、当時の小渕官房長官が発表されたわけでもあるから、そうしたことも踏まえていきたい」と述べていて、官房長官が記者会見で発表することを示唆しています。
【単語】
1.定める:物事をある状態に維持するため、きまりを作る。制定する。規定する。
2.踏襲する:先人のやり方や説をそのまま受け継ぐこと。 
3.委嘱する:特定の仕事や研究を部外の人に頼みまかせること。
4.留意する:ある物事に心をとどめて気を配ること。注意。 
5.顧慮:気にかけること。心配すること。
【質問】上の記事を読んで次の質問に答えてください。
1.新しい元号になるのはいつですか?
2.元号はどのように決められますか? 流れを説明してください。
3.元号の公表はどのようにしますか?