1日は西日本と東日本を中心に晴れて、日中の最高気温は福岡市で23度6分、広島市で22度8分、名古屋市で22度6分、東京の都心と大阪市で21度9分などと平年を6度ほど上回って4月下旬から5月中旬並みの陽気となり、花見を楽しむ人の姿も多く見られました。
ことしのソメイヨシノは、記録的な早さで満開になっています。平年に比べ、高知市や水戸市、富山市などで11日、東京や大阪市では10日早くなるなど全国30の観測点で平年より1週間以上早く満開になりました。
このうち、大阪市、名古屋市、松江市など13か所では統計を取り始めてから最も早い記録となっています。
気象庁によりますと、冬の寒さで花の芽が目覚める「休眠打破」が順調だったことに加え、先月31日までの30日間の平均気温が各地で平年を2度から3度ほど上回り暖かい日が多かったことから、一気に開花が進んだとみられるということです。
今週も西日本から北日本の広い範囲で気温が平年より高く、週の前半はかなり高いところもある見込みです。
民間の気象会社「ウェザーマップ」によりますと、今週は長野市や新潟市からもサクラの開花の便りが届きそうだということで、その後、桜前線は東北北部から北海道へと進みます。
 
 
予定を早めて桜まつり始まる
 
宮城県柴田町の桜の名所、船岡城址公園では、例年より早くソメイヨシノの開花が確認され、予定を早めて1日から桜まつりが始まりました。
宮城県柴田町を流れる白石川沿いの桜並木「一目千本桜」と近くの船岡城址公園は、毎年、春の花見シーズンにおよそ25万人が訪れる桜の名所です。
31日、船岡城址公園のソメイヨシノの標準木で例年より早く開花が確認され、桜まつりの実行委員会は今月5日からの開催予定を前倒しして1日から桜まつりを始めることにしました。
公園にはソメイヨシノのほかしだれ桜や山桜など、さまざまな種類の桜、およそ1300本が植えられ、訪れた人たちは咲いている花を探しながらお花見を楽しんでいました。
宮城県塩釜市から訪れた30代の女性は「咲き始めですが、とてもきれいです。桜が大好きなので、見頃を迎えたらまた来たいです」と話していました。
柴田町の桜まつりは今月22日まで開かれる予定で、実行委員会によりますと公園の桜はあと1週間ほどで満開の見頃を迎えそうだということです。
【単語】
1.満開:花が十分に開くこと。また、すべての花が開くこと。はなざかり。
2.花見:花、特に桜の花を眺めて楽しむこと。
3.便り:(消息などを)知らせてくること。また、そのもの。音信。手紙。
4.順調:物事が調子よく運ぶこと。とどこおりなくはかどること。また、そのさま。
5.身頃:見るのに最も適した時期。みどき。
【質問】記事を読んで次の質問に答えてください。
1.今年の桜が記録的に早く満開になった原因は何ですか?
2.今年の桜の満開の見ごろはいつ頃ですか?