제목   |  「死亡率20~40%、治療法なし」 ホントは怖い日本脳炎…いま危惧される新たなリスク 작성일   |  2019-05-08 조회수   |  2610

 

 

 

 

 

「死亡率20~40%、治療法なし」 ホントは怖い日本脳炎…

いま危惧される新たなリスク

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                  

 

 

 

 

 

 

 

岩田健太郎 Dr.イワケンの「感染症のリアル」

 

今回は、日本にある病気。でも、その存在を全く意識していない病気について説明します。それが、日本脳炎。何千年も前からアジアを中心に存在していたウイルス感染症ですが、その存在が認知されたのは1871年の日本でした。

 

参考)https://wwwnc.cdc.gov/eid/article/15/1/08-0311_article

 

ところで、第一次世界大戦中の1916~17年、オーストリアのウィーンで脳炎が流行しました。これを嗜眠性(しみんせい)脳炎(命名者の名をとってフォン・エコノモ脳炎ともいう)といいましたが、同時期に日本脳炎が認識されたため、前者をA型脳炎、後者をB型脳炎と呼んだりしました。今でも英語圏では日本脳炎のことをJapanese B encephalitis(JBE)と呼ぶことがありますが、このBはそういうことです、明日からの診療に少しも役に立たないうんちくでした(Dickman MS. von Economo encephalitis. Arch Neurol. 2001 Oct;58(10):1696-8.)。
 

 

死亡率20~40% ワクチン効果で認識しづらい恐ろしさ


死亡率は20~40%と言われる恐ろしい日本脳炎には、現在も有効な治療方法は存在しません。では、なぜ我々が日本脳炎に恐れおののかずに済むのかというと、それは子供のときにワクチンを打っているからです。

日本から日本脳炎ウイルスが消えてなくなったわけではないのです。ワクチンで守られているから、認識しにくいだけ。ワクチンは医学界最大最強の道具のひとつなのですが、効果が絶大なために、その功績が認識しにくくなるという皮肉がここにあります。日本脳炎ウイルスは、豚の体内に存在します。その豚から吸血したコガタアカイエカが人間を刺すと、発症のリスクがあります。神戸でも、ときどき日本脳炎の患者が見つかります。何らかの理由で予防接種を受けていなかったのか、あるいは免疫力が低下したためか。いずれにしても、日本国内で日本脳炎のリスクがなくなったわけではない、という事実はきちんと認識しておくべきです。

 

 

 

 

 

 

リンク : https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190506-00010000-yomidr-sctch

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【単語】

 

 

 

1. 危惧:あやぶみおそれること。
2. 感染症:病原微生物が人体に侵入・増殖することによって起こる病気。
3. 嗜眠:意識の混濁した状態。眠りつづけて、強い刺激を与えなければ覚醒も反応もしない状態のこと。
4. 恐ろしさ:恐怖を感じるような要素や状態のこと。
5. 効果:ある働きかけによって現れる、望ましい結果。ききめ。しるし。
6. 絶大:きわめて大きいこと。また、そのさま。
7. 功績:すぐれた成果。立派な働き。手柄。
8. 皮肉:予期に反し、意地悪をされたような結果になること。
9. 吸血:生き血を吸うこと。
10. 発症:病気の症状が現われること。

 

인쇄하기