実際にある方言誤解集【北海道・東北編】
全体的に独特な訛りが強く、口をあまり開かないように発音することが特徴的な北海道・東北の方言。
会話は一見成り立っているように見えるものも、少し食い違うような気がする。そんな経験をしたことはないでしょうか?この微妙に食い違う種類の方言を紹介します。
なげる
北海道・東北地方の方言【なげる】
「なげる」。これは「捨てる」の意味にあたります。この言葉を聞くと、標準語の人はどうしても物を投げる、という言葉に捉えてしまいます。以下のような誤解が起きることもしばしば。
・例
「それはなげておいて〜」
「投げるの!?」
「なげないの?!」
だから
この「だから」は「そう思う・わかる」という意味で使われています。
標準語に慣れている人が「だから」、「だからー」と聞くと、話のオチを強要されていたり、だから何?と言われているのか、何か話を続けるのかな?と思ってしまうことも。
東北の中でも一部は「分からない」の意味で使われることもあり幅広い意味の言葉に。一歩間違えるとかなり気まずい空気になるので気をつけていきたい方言になります。
・例
「昨日の仕事大変だったよね、ほんと倒れちゃうかと思うぐらい忙しかったね。」
「だから。」
「えっと…」
「昨日は冬とは思えないくらい暖かかったよねー」
「だからー。」
「うん?」
「え?」
「だから」は標準語でもよく使われるため、余計に誤解を招きやすいのです。
きかない
ここで言う「きかない」はこの「きかない」は「やんちゃ・わんぱく・強情」という意味。主に北海道で使われることが多い方言です。
きかない、と言われてしまうと音や音楽、言うことをきかないといった意味を連想してしまうもの。「きかない子」と言われたら「やんちゃな子」という意味になります。
・例
「この子きかない子なのね〜。」
「言うこと聞いてくれないといつも大変よね。」
「ん?そ、そうね。」
意味が違っていても、微妙に通じる会話でもあるので、誤解に気付きにくいことも?
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